被相続人が同時死亡すると、法定相続人の順番が大きく変動してしまう

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現代の日本では医療の進歩もあり、病気によって祖父母や父母が同時に亡くなってしまうというケースは少なくなっていますが、事故などのアクシデントによって被相続人が同時に死亡してしまうことは十分に可能性があります。

このような場合に、相続で揉めるケースが多くなっていますが、2016年現在の日本の法律では、被相続人が同時に亡くなってしまった場合の相続について明確にされているので、心配することはありません。

今回は、被相続人が同時死亡してしまった場合の相続の手続きや概要について詳しく紹介していきます。

 

 相続は、被相続人が亡くなった瞬間に発生するのが原則となっている

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今回紹介するのは、遺産トラブルで頻繁に発生してしまう同時死亡についての内容になっています。

そのため、父母または祖父母が同時に亡くなってしまった場合には、被相続人と配偶者という関係図になってしまうために、通常の相続とそれほど違いがありません。

子どもが居ない場合には、被相続人の兄弟姉妹間でトラブルが発生することもありますが、今回紹介するケースでの家族構成は、夫、妻、夫の父親、夫の母親、夫の弟の5人とします。

この状態で、夫の母親については既に鬼籍に入っているものとし、夫の父親が独り身であると仮定します。

この状態で、夫と父親が交通事故によって同時に亡くなってしまったとします。

このケースで、本当に同時に亡くなったと公的に証明された場合に遺産を受け取ることが出来るのは、夫の弟ということになります。

現行の日本の法律では「同時に死亡した場合に相続が認められない」ということになりますので、父親が亡くなった後に夫が亡くなった場合には、父親の遺産を夫が相続して、その後に夫の遺産を妻が相続するという流れになるのですが、同時に死亡した場合には、相続が発生しないということになりますので、父親の遺産を夫が相続することは無く、夫の弟が相続するということになります。

この同時死亡については「同時死亡したとみなされる場合」となっていますので、事故を起こした後に病院などに運ばれて、先に父親が亡くなった後に夫が亡くなったということが証明されれば、同時死亡ではないということになりますので、父親の遺産が夫へと渡された後に妻に相続されるということになります。

ただし、夫と妻の間に子どもがいる場合は、夫も同時に死亡したということになりますので、夫の父親の遺産が夫の子どもに相続されるということになります。