相続って誰に相談すればいいの?

s_299642

通常、日常生活では縁の無い相続…しかし、いざ身内に不幸があり、実際に相続が発生してしまうとしたら一体誰に相談すればいいのでしょうか?
答えは「ケースバイケース」です。一言に相続といっても、その内容によって依頼する相談相手は様々です。相続の内、何に関する事柄において専門家等の助けが必要なのか、現状を把握したうえで、適切な専門家等に相談しましょう。
相続に関する宣伝を見ていると、相続に関する悩み事は「全て」お任せくださいと謳っている広告を目にします。全ての悩みを1つの会社で解決してくれるというメリットはありますが、専門家が複数人関わってくるとその分依頼料が増えてしまうケースがあります。自分の現状を再確認し、相続に係る依頼料の総額を考慮したうえで、誰が必要で誰が必要ではないのか取捨選択していく必要があります。

 それでは、ケースごとに具体的に見ていきましょう。

①税理士

相続といったら相続税と考える人が多いと思います。そして、税金のことといえば税理士を思い浮かべる人も多いでしょう。実際に、他の専門家が税理士に代わって相続税の申告を行うことは禁止されているため、相続税の申告は、税理士の独占業務となっています。相続税の申告には期限があり、書類の作成には専門的な知識を必要とするため、相続税の申告が必要な時は税理士に頼むのが一番でしょう。
ちなみに、これは相続税が発生する時の話です。「相続=相続税」と考えている人がいますが、そうではありません。なぜなら、相続が発生しても相続税が発生しないケースがあるからです。例えば、相続財産が3,600万円以下であれば、相続税はかかりません。また、3,600万円を超えても相続税がかからない場合がありますので頭の片隅に入れておきましょう。

②弁護士

「相続=争い」と思っている人は、相続の相談といったら弁護士を思い浮かべるかもしれません。実際に調停や審判といった裁判手続きが必要になった時、正式な代理人に慣れるのは弁護士だけで、他の専門家には代理権がありません。相続が争族となり、身内などで揉めてしまって話し合いに決着がつかない場合は弁護士に相談しましょう。
とはいえ、弁護士費用は高額になるケースが多く見受けられます。初回無料で相談できる弁護士も、相談回数を重ねることで費用がかさんでしまいます。実務では、裁判沙汰になった結果、法律上もともと決められている法定相続分による遺産の分割に落ち着くケースがほとんどです。結果が変わらないなら高額な弁護士費用を払わなければ良かったということにならないよう、相談する際はよく吟味しておく必要があります。

③司法書士

一般的に、「相続といったら司法書士」と考える人は少ないでしょう。しかし、不動産を持っていた人が亡くなって相続が発生した場合、いずれ不動産の名義変更をしなければいけなくなります。そして、不動産の名義変更が出来る専門家は司法書士なのです。従って、多くの人が依頼するであろう専門家は司法書士ということになります。
相続税の申告が必要なく、相続人間で揉めていない様なケースでは、司法書士に相談すれば事足りるので、費用負担もその分少なくて済みます。

④その他

他にも相談相手として、ファイナンシャルプランナー、相続診断士、信託銀行、コンサルティング会社等の様々な候補がいます。彼らはあくまで相談相手として話を聞いてくれる立場であり、上記①~③に挙げた独占業務を行うことはできません。結果的に、相談相手に紹介料・相談料を支払い、手続きを行ってくれた各専門家にも費用を払うことになるため、その分費用負担が増えてしまうことになるでしょう。自身の財布と相談したうえで、必要であれば相談にのってもらうと良いかもしれません。